稽古場日誌
私は好きな言葉がいくつかありますがその中の2つほどをご紹介したいと思います。
○ 臥薪嘗胆 (四字熟語)
紀元前6世紀頃、中国春秋時代に呉王夫差という人が越の国へ復讐を果たすため、薪のベットに寝、熊の肝を舐め(とても苦いそうです。)てその辛さを忘れまいとした故事からきた四字熟語です。
現在では、目的を達成するために苦労、努力するという意味として使われています。
○ 韓信の股くぐり(ことわざ)
中国秦の時代、韓信(かんしん)という武将がいました。のちの前漢の天下統一に貢献した名武将です。ある日街で少年に「お前は背が高く、いつも剣を持っているが、実際には臆病に違いない。その剣で俺を刺すか、俺の股をくぐれ!」と挑発された韓信は何事もなく少年の股をくぐった。その時の韓信の言葉は「恥は一時、志は一生」
目的のためには一時の感情に流されるのではなく、屈辱にも耐えよ。と言うことわざです。
昔の人は尊敬できるなぁとつくづく思う。いまの私ならどうだろう。
目標を達成するために寝心地の悪い布団に寝、くそまずい食べ物を食べてその目標に向かうだろうか?
また、一時の感情に流されることなく、将来を見据え耐え忍ぶだろうか?
なかなかできることではない。しかし私は理想の生き方だと思っている。
他人と同じ行動をとることに安心している暇があったら、少しでもいいから苦労を重ねているほうが長い年月で大きな差がついている。
山の手事情社では今週から「俳優になるための年間ワークショップ」に参加しているワークショップ生の修了公演があります。
彼らなりに苦労を重ね、日々の努力の結果が集約されています。
「頑張ったね!」とか「一生懸命にやってたね」とかいう言葉はいりません。
彼らがこれからの将来、何を見据え、大志を抱いているかを見に来てください。
何も感じられなければそれまで。それがいまの彼らです。
私が稽古場の空気を察する限り、なかなか刺激的で可能性に溢れた若者たちがそこにいます。
必見です。
浦 弘毅
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2015年度研修プログラム修了公演「燦燦と淡淡と」
日程=2016年3月10日(木)〜13日(日)
会場=シアターノルン
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