稽古場日誌

燦燦と淡淡と研修生 岩淵 吉能 2016/03/09

いよいよです

今年もこの日がやって来ました。

研修生の一年間は厳しい期間なのです。
山の手メソッドは究極の自己認識の場であるからです。
どのような立場でもです。
その行為は時にはとても過酷であります。
それを体験してきたやつらの芝居なのです。
質が違います。濃さが違います。説得力が違います。
面白いに違いありません。
ぜひみなさん、劇場にいらしてください。

研修生のみんなへ

きみたちは今後演劇の世界から離れることになるかもしれません。
自分でも思いがけない人生の選択という波が押し寄せたとして毎年毎年思うこと は、その押し寄せる荒波に飲み込まれるか。
続ける勇気をもって乗るか。
乗ってってライディングでいるか。
だと思います。

波にのっても乗らなくても、きっとこれからの人生に役立つかけがえのない経験をきみたちは踏んできたのです。

これから先、目をそらしたくなる瞬間は必ず来ます。
そのときこの一年を思い出して欲しい。
きっとまた一歩踏み出す勇気が湧いてくるに違いない。

よくやった。お疲れ。
この業界のちょっと先輩より。

岩淵吉能

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2015年度研修プログラム修了公演「燦燦と淡淡と」
日程=2016年3月10日(木)〜13日(日)
会場=シアターノルン
詳細はこちらをご覧ください。

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