稽古場日誌
こんにちは。菅原有紗です。
研修生2年間を経て劇団員となりました。
よろしくお願い致します。
さて、
「何で演劇やってるの?」
という問いに、色んな岐路でぶち当たる。
それらしい理由を頭こねくり回して答えながら、どこかしっくり来ない。
それはわかる人にはわかってしまうもので、主宰の安田さんには
「それ、演劇である必要はないよね。」
とつっこまれてしまった。
暫くモンモンと考えていて、出た答えはこれだ。
「ワクワクするから。」
なんとも幼稚な答えだと我ながら思う。
でも、今のところこれがしっくりくる。
ワクワクしたいし、観る人をワクワクさせたい。
「面白ければ何しても良いんだよ。」と劇団の先輩方が口々に言うことは、言葉では理解しても身体にしっくりきていなかった。
funnyではなくinterestingの面白いなのだろう、とやっぱり頭でこねくり回して理解した気になっていたのだ。
劇団員になって先輩方の演技を参考に《四畳半》
また、劇団の少人数企画の試演会に、
その全てに今とてもワクワクしている。
なんだか、学生の時の気持ちを思い出した。
3日連続、徹夜で台本を書いたこと。
衣裳を縫いながらフローリングで寝落ちた冬のこと。
方言の台詞を先生に録音してもらって、24時間エンドレス再生して聞いていた夏休み。
毎日ファミレスに籠ってドリンクバーだけで居座り、話し合っていた日々。
バカみたいに熱中していた。
このワクワクがあるから、続けているのだ。
もちろん、技術も頭の良さも必要になってくるのだが。
ここ暫く、ワクワクを無視してどうしたら上手くなるのかと、他人に認められたくて同じところをグルグルしていた。
違う違う!
ワクワクすることを、自分が満足するようにやれば、それがお客さんを楽しませるエネルギーに変わるんじゃなかろうか。
とはいえ言うは易し、行うは難し。
辛くても苦しくても、ワクワクしながら色んなことに挑戦していこうと思います。
皆さま今後ともどうぞ、よろしくお見守りください。
菅原有紗