稽古場日誌

ぺとりこおる 谷 洋介 2018/01/14

むかしばなし

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。
公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。
どんな作品になるのか、ご期待下さい。

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先日、中学の同級生たちで忘年会をしてきた。
当然のことながら昔話で盛り上がる。
僕は小学校1,2年のころから中学校1年まで野球をやっていた。
その野球の話になった。

小学校6年のときの最後の大会、区の大会で決勝戦まで勝ち進むも敗れ、準優勝で終わったことは何となく覚えている。
でもどう負けたかまでは覚えていなかった。
ところが、友人のK君は事細かに覚えている。
最後のバッターはどうやら僕だったらしい。
そして当たりはよかったものの、サードライナーで試合は終わったらしい。
相手のチームには練習試合でもほとんど負けたことがなく、優勝は目に見えていた試合だったらしい。
K君はこういったことを熱く語ってくれるから面白い。
よほど悔しかったのだろう。

ここまで話すと少し記憶がよみがえり、いろいろ話が繫がり始める。
そして思い出す。
この話去年の忘年会でもしたな、と。
いや去年だけじゃなく集まる度にこの話してるな、と。

なんでK君は鮮明に覚えているのに、僕は毎年忘れかけていくのだろう。
悔しさの違いなのか。
でも当時の僕も悔しい思いをしたのは間違いない。
おそらくK君はこの話を色んなところでしているのだろう。
だから覚えているんじゃないかと思う。

何はともあれこういう懐かしい話ってすればするほど当時の感覚や気持ちがちょっとよみがえってきて、グッときたりほっこりしたりする。
『ぺとりこおる』もそんな芝居にできないか、と日々奮闘している。

谷 洋介

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2017年度研修プログラム修了公演「ぺとりこおる」
日程:2018年2月21日(水)~25日(日)
会場:大森山王FOREST
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2018年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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