稽古場日誌

ぺとりこおる 髙坂 祥平 2018/01/24

夢中になったこと

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。
公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。
どんな作品になるのか、ご期待下さい。

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高校生の時、三國無双というテレビゲームが好きでした。
どういうゲームかと言うと、中国の三國志の時代の武将を操作して、敵を倒していくゲームです。
武将によって得意な武器が違い、弓による遠距離攻撃が得意な武将もいれば、槍で敵を払いのけたりなぎ倒すのを得意とする者、剣と盾を持ち、攻撃と防御の両方を得意とする者など様々です。

当時実家にテレビが1台しか無く、僕がゲームでテレビを占領してしまうと家族が観たい番組を観れなくなってしまうので、ゲームは1日1時間と決められていました。
大好きなゲームをきっちり1時間で切り上げるほど難しいことはなく、ゲームのできない時間帯は頭の中でずっとその続きを妄想していました。

どんな形の城が強固で、この武将はどこに配置したら実力を発揮できるんだろう…。
気付けば勉強そっちのけで、机に向かい城の設計図を書いていました。
それこそ上等な紙を買ってきて、色んな色のペンを使って。

いつしか机の周りは紙でびっしり埋まっていました。
それを眺めてはうっとりし、攻略法を見つけてはまた書き直すの繰り返しでもありました。
でも全然飽きませんでした。
勉強よりそっちの方が楽しかったのです。

名残なのか今でも戦略を立てるのが好きだしワクワクします。
そして、演劇って壮大な戦場であり戦略は必須だと思うので、研修生がどんな戦略を持って攻防を仕掛けてくるのか今からとても楽しみです。

高坂祥平

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2017年度研修プログラム修了公演「ぺとりこおる」
日程:2018年2月21日(水)~25日(日)
会場:大森山王FOREST
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2018年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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年間ワークショップ参加者体験談
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