稽古場日誌

methods&過妄女 武藤 知佳 2019/05/11

身体を紐解く

私は山の手事情社に入団して、5年目に入ります。以前は週5日、事務の仕事をしていました。学生の時には、かっこよく動ける人に憧れていましたが、ダンスなどは大の苦手。中学3年生の時の通知表は体育が2でした。

そんな身体について考えることがほとんどなかった私が、身体表現に力を入れている山の手事情社の研修生となり、何を血迷ったのか、入団希望を出してしまいました……。
入団してからも鏡や映像などで自分の姿をみて幻滅することは日常茶飯事ですが、《山の手メソッド》を学び、感情と身体、声と身体の関係など身体について学び考えるようになったことは、私の人生に大きな彩りを与えました。
また喜びや楽しさはもちろん、一般的にはマイナスの感情とされる悲しみや怒り、寂しさなどを体験する自分もどこか豊かな経験をしていると頭の片隅で感じるようになったことも、演劇に関わるようになったことが大きなきっかけであることは間違いありません。

うれしさやたのしさ、悲しみや怒り、全ては身体を通して体感する感覚であることを知り、自分の身体を通してそれらを紐解き、味わい、表現していくことの奥深さは私を捉えて離しません。自分自身のことでありながら、まだまだ解読できないことはたくさんありますが、これからも探究を続けていきたいと思います。

今年、山の手事情社は35周年を迎えました。『methods』では35年間蓄積してきた《山の手メソッド》を用いて、楽しくにぎやかな舞台をお届けします!
『methods』&『過妄女』、この節目となる記念公演を盛り上げていきたいと思います! ぜひ劇場に足をお運びいただけましたら幸いです!!

武藤知佳

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劇団山の手事情社 創立35周年記念公演
『methods』2019年6月21日(金)~24日(月)
『過妄女』2019年6月26日(水)~30日(日)
会場=下北沢 ザ・スズナリ

詳細は こちら をご覧ください。

『methods』&『過妄女』

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