稽古場日誌
和モノはややこしい。
場面が四方八方に広がっていくし、登場人物も多くて人間関係も入り組んでいる。
今回の『桜姫東文章』もあり得ない設定や、そんなバカなというムチャな展開ばかりだ。
稽古しながらも戸惑うけれど、
でもこれが僕らの先祖の感覚なのかもなあ、とも思う。
きっとこういう物語展開が好きだったんだ。
仏教に馴染んでいた昔の人からすれば、世の中の出来事はみんな因果や因縁の結果であって偶然なんてない。
逆に言えば、どんな些細なことでもすべてがつながった結果で、物凄い奇跡だとも言える。
昔の人のワクワクドキドキに共感するつもりで取り組んでみようと思う。
山本芳郎
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劇団山の手事情社 創立35周年記念公演
『桜姫東文章』2020年3月14日(土)～17日(火)
会場＝東京芸術劇場 シアターウエスト
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