稽古場日誌

研修生研修生(体験談) 太田 成美 2020/07/08

研修プログラムの効能

劇団山の手事情社の研修プログラムは、「演技ってなんだろう」、「何か自分に足りない気がする」と思っている方々にこそお勧めだと思う。

稽古は、劇団員になるには最低限これは身に付けておいてほしいという基準によって作られた《山の手メソッド》をもとに行われる。
「劇団員になるには」というのが大事なポイントである。生徒へ演劇を教育するのではない。未来の仲間を育むために千尋の谷に突き落とすのである。
具体的には、「こういうルールだよ」ということのみが伝えられ、「さあやってみて」と始まる。決まった形や正解はなく、自分の発想で自由に暴れてみる必要がある。

私は、恥ずかしながらそれをよく知らずに参加したので、教えてもらう気満々であった。受け身であった。そのため稽古で面食らう毎日であった。
しかし面食らいながらも二年の研修プログラムを終えてみると、なるほど必要な稽古であったと実感した。

《山の手メソッド》は、即興的な稽古が多い。無意識でも、普段考えていることや自分の好みは如実に反映されるものだが、無意識ではなくその面白さを理解してネタとして使えるようになるには、自分自身でその思考を把握しておかなければいけない。自分が、これは面白いぞと思える自信、その熱こそが面白いからだ。

翻って、自分というものを観察、分析するようになる。まだまだ私自身も研究途上であるが、自分がわかると他人との違いがわかる。そして、ではどうしたら他人になれるのか、という具体的な取り組みが始まる。そうやって演技というものを学んでいく。

「さあやってみて」とひとり清水の舞台から飛び降りることで、否が応でも向き合わざるを得ない。そんながむしゃらさが、劇団山の手事情社研修プログラムの面白さではないだろうか。

2017年度、2018年度研修生
太田成美

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