稽古場日誌

研修生研修生(体験談) 2020/07/10

研修生だった私の一年間

2018年〜2019年の1年間、私は劇団山の手事情社の研修生プログラムに参加しておりました。

4月 顔合わせ。この時はまだどんな稽古が待っているのかなど知る由もなく、心身共に比較的平穏な日々を送っておりました。

5月 本格的に研修プログラム開始。稽古場の掃除を行い、外へ出ます。走るのです。池上の名所、本門寺周辺をまずは走ります。稽古を終えると心身共にくたびれて帰宅します。
私は高校まではソフトテニスをしておりましたが、上京してからまともに体力作りなどは行っておりませんでしたので、最初はめちゃくちゃ筋肉痛になりました。発声も息が続きません。身体が思い通りに動かない。エチュードで同期のメンバーが面白い事をやるとめちゃくちゃ悔しい。

6〜8月 稽古場以外での課題が与えられました。本、映画、伝統芸能等の感想文や、《ものまね》の発表もこの頃から始まりました。とてつもなく緊張します。毎度、発表の前はゲロ吐きそうでした。稽古場での稽古だけでもシンドイのに、家に帰ってもシンドイ。寝る時と観劇をしている時が幸せでした。

9〜10月 劇団本公演の為、研修生は劇団員の稽古場見学、スタッフワークのサポートを通じて一つの現場を経験しました。バミリ、プロンプなど演出助手的な事や衣装さんのお手伝い、客席誘導等の制作面でのサポートなど、俳優以外の側面から演劇に触れました。
創作の現場を一からそばで見る事が出来たのはまたとない機会でした。

11月~3月 研修生の修了公演に向けた稽古が始まります。この時期が一番シンドイです。もうがむしゃらでした。ただこんなにも時間をかけて1つの作品と向き合う事が出来る環境はあまり無いのではないかと思います。四六時中、修了公演の事ばかり考えていました。面白くないシーンは当たり前ですが削られます。1つ1つのシーンに同期と頭を抱えながら、踠き続けます。

4月 千秋楽が終わるその日まで踠いて踠いてを繰り返し、ふと気がつくと修了公演の打ち上げ。そして、研修プログラムを終えていました。長くシンドかったこの一年。劇的に演技や身体感覚が研ぎ澄まされたというわけではありません。しかし、この「シンドイ」は今でも確実に自分の中の根っこのようなものを担っていると感じています。

2018年度研修生
高見 駿

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