稽古場日誌
去る3月20日(土)に、池上show劇場vol.11『山の手めそっど寄席』を行いました。
まだまだ厳しいご時世の中、たくさんの方にご来場いただき、感謝の思いです。
これまで過去3回実施した『山の手めそっど寄席』ですが、4回目の今回は出演陣をベテランと若手の古株でかためました。
おかげさまで、稽古も本番もさらに充実したものになりました。
そして観に来てくださったお客様からは、このコロナ禍で久しぶりに腹から笑った、という感想もいただけました。とてもうれしかったです。
演劇をやる理由を最近とても考えるようになりました。
演劇は、娯楽としての役割はもちろんなのですが、余裕のあるときに観るものではなく、本当はもっと、傷ついているとき、苦しいとき、余裕のないときにこそ観てもらえるようなものにしないといけない、と思っていますし、作る側もそんなお客様に何か与えられるものを作らなければいけない、と思っています。
それはとても容易なことではないですが、今回やってみて、そう強く感じました。
谷 洋介