稽古場日誌

ワークショップ外部活動 谷 洋介 2021/09/29

宮城県高等学校演劇リーダー研修会 リポート

7/24(土)、25(日)に宮城県高等学校演劇リーダー研修会を行いました。
今年はzoomによるオンラインでの開催となりました。
2日間、主に午前中は基礎的なトレーニングや《発声》。午後はチームに分かれて《ルパム》の創作を行いました。
他に2日目の前半には、主宰・安田による「演劇のアレコレ」と称した、日本と世界の演劇を面白おかしく紹介する講座も行いました。
そして最後に、各チームの《ルパム》を発表していただく、という内容でした。

今回はオンラインということで、参加者の高校生たちは密にならないよう、4つの会場に分かれて集まりました。その各会場と我々講師陣の拠点である劇団の稽古場とをzoomで繋いでワークショップは行われました。
高校生たちも我々も、お互いパソコンの画面上でコミュニケーションをとり、しかも全員マスク着用! という状況で、声が聞き取りづらかったり、表情がわかりづらかったりと、モヤモヤしたこともありましたが、最終的にボディーランゲージを駆使したりしてコミュニケーションとってました。(笑)
意外とそれが演劇的だったりして面白かったです。

そして最後の《ルパム》発表にむけて、各チーム「夏」と「SNS」の2つのテーマからどちらか選び、《ルパム》を作っていただきました。
全部で10チームの《ルパム》作りを、私と先輩・越谷とで見ながらアドバイスをし、ブラッシュアップしていきました。
最後の発表は、オンラインでいろいろ限界があるかと心配でしたが、高校生たちが一生懸命取り組んでくれたおかげで、バラエティあふれる《ルパム》が見られました。
夏の風物詩、金魚の泳ぎを手と足で表現した《ルパム》や、すれ違いざまにぶつかって仲直りしたり、何か噂している人たちをスクロールする動きで吹っ飛ばしたりして、SNSの世界をストーリー仕立てにした《ルパム》が印象に残っています。
とても面白かったです。

でもやっぱり、演劇ワークショップは対面のほうが進めやすいな、と改めて感じました。
早くまた、通常のワークショップができるようになるよう、心から願っています。

谷 洋介

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