稽古場日誌

うプ! 谷 洋介 2026/03/31

全ては公演タイトルに込められている

このニュージェネレーション公演『うプ!』は、準劇団員が約1年間の稽古の成果を見せる集大成の公演です。今はニュージェネレーション公演と銘打っていますが、かつては研修プログラム修了公演とも言っていました。
そして、この『うプ!』は20回目のニュージェネレーション公演(研修プログラム修了公演)になるのです。

記念すべき第1回目の公演は、2005年に行われた2004年度研修プログラム修了公演『カレーライス』。これ以前も研修生の発表会はあったようですが、あくまで身内に見せるものにとどまっていました。この『カレーライス』から有料公開公演が始まったのです。

それから、
『full full』
『hola!』
『こんな奴ら。』
『デコ』
『春琴しよう』
『The Dead Father』
『juice』
『道路の路』
『つぶやきとざんげ』
『ダイバー』
『燦燦と淡淡と』
『Anniversary』
『ぺとりこおる』
『あたしのおうち』
『オドラデク』(コロナ禍で配信公演)
『交交(こもごも)』
『ほんのりレモン風味』
『僕らはみんな逃げている』
が行われました。

じつに秀逸なタイトルのオンパレードですね。
ニュージェネレーション公演は台本を使わない構成演劇なので、タイトルはその年のニュージェネレーション(研修生)を担当する劇団員が練りに練って決めます。
ほとんどがそのとき集まったメンバーの印象から考えられたものだと思います。

そして20作目のタイトルは『うプ!』。
吐きそうな「うぷっ!」、「ウブ!」、アゲアゲの「UP!」、アップロードの「UP!」などいろいろ連想します。
今年度のニュージェネレーション担当であり、演出の安部みはるが座組に送る最大限の誉め言葉なのでしょう。
新しい自分を見つけようと、限界を超えようとする、ウブでときには気持ち悪い(いい意味で)彼らニュージェネレーションをぜひ見に来ていただきたい!

P.S.
今回の日誌が最後になるかもしれませんので、私が研修生のときに書いた日誌をここにそのまま載せさせていただきます。
当時の修了公演『デコ』に向けて書いた日誌です。
今回の『うプ!』に関わる人に、エールを込めて!

『デコ』/そのためだけに(2009/2/13)

『急ぐとも 心静かに手を添えて 外に散らすな真中に 桜の花も散れば見苦し』
これは僕たちがよく使う稽古場の男子トイレに貼られてる標語です。

すばらしい! 使用する人が嫌な気持ちにならない気使いがありつつ、遊び心がある。絶妙な注意書きだ!!

これは多分管理人さんか誰かが、ただ「トイレをキレイに使ってね」って伝えるためだけに考えられたものに違いない。けど、有名な詩人にはない何か優るものがある。

僕たちが今やろうとしてることも、こんな感覚に似てるのでは。

一年間稽古してきたと言っても、まだまだできる役者には程遠い。けど、観に来ていただくお客様に満足してもらうためだけに、日々悩み、考えて作ったこの作品はきっと意外なエネルギーをお客様に与えることができると思ってます。

楽しみにしてて下さい!!

 谷 洋介

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劇団 山の手事情社 ニュージェネレーション公演『うプ!』
日程=2026年4月8日(水)~12日(日)
会場=大森山王FOREST

詳細は こちら をご覧ください。

『うプ!』omote 『うプ!』ura 

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