稽古場日誌

テンペスト 辻川 ちかよ 2014/11/22

世界に怯える私

皆様、こんにちは。
辻川 ちかよです。

どんな女なんだい? 辻川 ちかよ。
顔はメンバー紹介のページのオスマシ顔で認識して頂けるでしょうが、
実際の私とは少しぶれるかもしれません。

 何枚もの候補写真から選ばれたあのオスマシ顔の決め手は、
「世界に怯えている感じが良し」との事。
そんなイメージ写真で良いのかしら? と当初思いました。

世間での私は、感情過多で、それが良くも悪くも漏れ出している人ではないかと思います。
よく社交的だと言われます。
私をよく知る人は、救いようのない小心者だと言います。

冗談・くだらない・下世話な話が好き。
暇さえあれば、バラエティ番組か漫画。
そして、劇団上位に君臨する酒飲み。

しかし、ここまでの紹介は、
私の見え方の一例と、趣味・嗜好に過ぎません。
少し踏み込んで、私の紹介とさせて頂きたい。

最近、この歌が帰り道の多摩川河川敷で耳元に流れると、止めどなく号泣してしまいます。
中島みゆきの「誕生」という歌の、Aメロ・Bメロ部分。

 Aメロ冒頭
「ひとりでも私は 生きられるけど
でもだれかとならば 人生ははるかに違う
強気で 強気で 生きてる人ほど
些細な寂しさで つまずくものよ」

 Bメロ冒頭
「ふりかえるひまもなく時は流れて
帰りたい場所がまたひとつずつ消えてゆく
すがりたいだれかを失うたびに
だれかを守りたい私になるの」

 ・・・大体、内容を見れば、正真正銘の気の毒な女でやんす。

 なんで結局一人なんだーーーーー!

「ちかよは一人でも大丈夫。でも、あいつは・・・」
みせかけの強さしか見てないんかーーーーい!

そして気がつけば、帰りたかった友人の懐に思いきり帰っていく勇気もない!
一人!私、孤独?怖い怖い。こわーーーい!

日々、脳内一人相撲。
それがここ最近の辻川 ちかよ。
結局実は「世界に怯えている」自分なのです。

 無理に「テンペスト」に繋げなくても良いのですが、
日々笑って押し込めている嵐を、舞台に暴れ狂う雨風の根源に出来ればと、
今日も何かに怯えながら、一人静かに、中島みゆきに涙します。

辻川 ちかよ

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