稽古場日誌

テンペスト 田中 信介 2014/11/24

捻くれ者

最近やっと自覚が出てきてなんとかしないとなぁと思っているのですが私田中はひどい天邪鬼でございます。

身近なとこだと何か頼まれごとをされるととりあえず「えーどうしようかなぁー」という気持ちが真っ先に沸いてしまいます。
逆に「あ、田中君これはやっとくから休んでなよ」なんて言われると「いえ、僕がやります!」となる。

めんどくさいですね。

恋愛でも自分が好きだ! と思いアタックを続けていて、思ったより早く振り向いてもらえるとなんか違うなぁと思ってしまい冷めてしまう。
ちょっと可愛いなぁと思ってる子がいてその友達に、「あの子お前の事気になってるらしいよ」なんて言われるとなぜか気持ち悪くむしろ嫌悪感が湧く始末。
・・・改めて字面に起こすとほんと捻くれてるなぁ自分(笑)

こうしてちょっと自分自身を見つめるだけでも人間の思考って単純じゃないなぁと再認識するわけなんですが、戯曲の解釈なんかしてるとどうしても字面から直接読み取れる情報だけに縛られキャラクターを単純化させてしまいがちになってしまう。

平和な現代社会を生きている自分自身でさえ、本音と実際発する言葉が真逆になるなんて多々あるのに、戯曲に登場する非日常的事件に巻き込まれている人物が私より単純な内面を抱えているはずはないのにだ。

こうした内面を掘り下げる読み込みが出来ない限り自分の芝居は変わらないのだろうなぁと思う今日この頃。
しかしこの作業を続けていくとさらに自分の捻くれが進むんじゃないか? 
大丈夫か!? 
いや、それとこれとはまた別問題か・・・

田中 信介

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