稽古場日誌

ワークショップ 小笠原くみこ 2014/11/28

社会人ワークショップ第七弾 リポート9

6月から始まったワークショップも、11月15日に最終回を迎えました。
始まる前は「こんなに長い期間のワークショップ、通えるかしら!?」と不安な気持ちがあった参加者も少なくなかったようですが、最終回を前に「来週の土曜からワークショップがないなんて! 土曜はどう過ごせば!?」と、ワークショップが終わることを惜しむ声が多数です。

ワークショップ後半の4回目は山本が、5回目の最終回は浦が講師をつとめました。
実は、この二人、同じメニューをいくつか取り組んでいるのですが、アプローチやポイントが少し異なります。
実は、そのことに戸惑いを感じるのではないかと懸念していたのですが、面白いと感じてくれたようで、ホッとしたと同時に、たくましさを感じました!
そうなんです。山の手 事情社の講師陣は、同じ《山の手メソッド》のメニューに取り組んでも、考え方や取り組み方が異なります。
様々なアプローチに触れることで、参加者一人一人の魅力をもっと引き出せ、高められると、改めて気づきました。

このラスト2回では、参加者の方が慣れたからか最後だからか、以前より「飛び込んでやろう」としている姿が多く見られます。
「飛び込む」というのは、簡単に言えばエネルギーを充満させている状態を作り出そうとしている姿のことです。
言うは易く行うは難し。
大人になれば、常識という名の壁があって、「恥ずかしい」とか「ここまでやっていいの」といったことが邪魔をし、なかなか飛び込めないものなんです。
その壁を破ってくる情熱に、感動すら覚えました!

台本に取り組む時間でも、続々と飛び込んできます。
後半ワークショップの一部の時間しか台本に取り組んでいませんが、回を重ねるごとに台本世界の理解が深まります。
山の手事情社が公演したものとは違う、新しい解釈というか面白さが少し見える瞬間もあり、やっとワクワクする実感が持てたところで、ワークショップは終了となりました。

少しさみしいですが、充実した時間を講師陣も過ごすことができ、参加者の皆さんに感謝です。
また、来年も社会人ワークショップを開催したいと思っていますので、ご興味のある方はご遠慮なくお問合せくださいませ。

小笠原くみこ

稽古場日誌一覧へ