稽古場日誌

テンペスト 辻川 ちかよ 2014/12/16

20年目の結果

「テンペスト」まで残り一カ月。

毎日の様にチーム編成がなされ、作品を彩る為のシーン提案を繰り返している。
やるべき稽古をしながらの、提案100本ノック。
毎日が一発本番。
自分達のネタが作品の血肉となるよう、頭と身体をこねくり回している日々です。

先日、占いの得意な友人が、私のホロスコープとやらを診てくれた報告。
「20年前に、何か始めた事はない?その結果がそろそろ出る時期だよ」と。
誰にも告知していなかった事なので、本当にビックリ。

実は、この公演が終わる頃、20周年を迎える事がある。
それが、演劇活動だ。

20年もやってて、そんなに下手ッピなのかい!? 
と思われても嫌だなぁと思い、あえて周りにはお伝えしていなかった。
しかし残念ながら、私の演劇活動は近々成人式を迎える。
しかも、どうやらその20年の集大成が結果として出るという。
なんだか怖い。
怖いけれど、その先がもの凄く気になる。

私にとっての分岐点になるかもしれない公演。
それが、シェイクスピアの遺作だという。
沸々と湧き上がる、運命が近づく気配。
素敵な異性と目が合っただけでも運命を感じる、せっかちな女ではある。
そして、その感じた運命は、ことごとく踏みにじられてきた。
でも、違う。
そんな恥ずかしい勘違いは忘れろ。

この作品から受ける影響。
この作品に飛び込んで行く影響。
シェイクスピアが最後に残したメッセージが、自分の未来を少し変えるかもしれない。
考えて考えて、動いて動いて、お客様にお披露目出来た先に、何かが待っているかもしれない。

20年目の結果が何なのかを知る為にも、この作品に深く飛び込んで、しっかりとした血肉になりたい。
そうでなければ、納得のいく結果は出ない筈。

残り一ヶ月。
踏ん張ります。
会場に、どでかい嵐を起こす為に。
どんと、結果を受け止める為に。

辻川ちかよ

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