稽古場日誌
1月のテンペストに向けて山の手事情社は毎日怒涛の如く、稽古が行われています。12月と言ったら色々と楽しいイベントがあります。しかし山の手事情社ではそんなの関係ありません。
クリスマスもお正月もお預けです、まあそんなの当たり前なんですが。
この劇団に入ってからというものクリスマスのような類のイベントを全く楽しめなくなりました。何故か急激な老いを感じています。まだ23歳なのに・・・。
子供の時にあった感覚が失われつつあるのでしょうか?もしクリスマスに喜ぶ子供の役を演じるとしたら苦戦しそうです。
しかし毎日稽古ができるという事は幸せな事です。
演劇にこれでもかっていう位どっぷりと浸かる事ができる。
イメージの世界に身を沈めて生きていると、日常では決して味わえない感覚になってきます。
楽しくて楽しくて、何ならもうこのままここで生きていたい、現実に戻りたくない。辛すぎる現実に比べて、ここでなら心底リラックスできる。
劇団の先輩方は、こんな面白い感覚をたくさん知っていて、それを板の上で表現する喜びも知っているんだろうと思うと何だか歯痒いです。
一瞬一瞬が役者の見せ場なんだと思います! 見逃せません!
日常では絶対味わえないだろう感覚に、劇場でどっぷり浸かってみませんか。
髙坂祥平