稽古場日誌

ダイバー 安部 みはる 2015/02/25

気合が大事

今年も、この季節がやってきた。
さむーい稽古場の片隅で夜通しミシンを踏み続ける季節。
研修生の衣装を担当するようになってからはや6年、研修生の親戚のオバチャンポジションで修了公演をサポートしている。
身体をすみずみまで採寸したり、写真を撮っておいて眺めながらデザインを考えたりしていると、だんだんと研修生に愛着が沸いてくる。

修了公演の衣装を作る上で大切にしていること、それは研修生にプレッシャーをかけることだ。
知らなかったでしょ、ふふふ。
もちろん、演出家の作りたい世界観に沿っているかとか、俳優が3割増にかっこよく見えるかも大事。
でも、一番心がけているのは、ちゃんと気合を入れて作ることだ。
こちらが気合を入れれば入れるほど、それを着る俳優はぬるい事ができなくなる。
そうに違いない! と思っている。
これだけ気合を入れて作ってるんだからな、しっかりやらんと許さんぞ、と言えるところまでは頑張るのが私のモットーなのだ。
これが、研修生の衣装製作における私なりの愛である。

今年の研修生もいい意味でへんな奴が揃っている。
かっこいい衣装にしようっと。

安部みはる

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