稽古場日誌
武藤 知佳 2015/06/01
今年度より、山の手事情社劇団員となりました、武藤知佳と申します。
どうぞよろしくお願い致します。
研修生公演を終え、クールダウン稽古、年度を締めくくる修了会。
思い出の数々に浸る間も無く、即稽古!! ということで、入団早々、稽古に、課題に追われています。
そんな中、自己管理が足りず、数日、熱で寝込んでしまいました。失態・・・。
最初は寝ながら、あれもこれもと考えていたのですが、だんだんそれどころではなくなり、何日分の睡眠をとっただろうかと思うほど、屍のように寝続けておりました。
体調が回復に向かい、ある程度正気にもどり、
“あーあ、結局課題も全然できてないや・・・”
と胃がチクチクしてきた頃、ぼ~っとしている頭にふと、
「なんで、演劇やってるの?」のささやきが。
続いて、「何にも考えずに寝てれば、楽なのに」と。
“うーん、そうですねぇ。”
そんな時に限って、夜中なのに目が冴えてきたりするのです。
だるい身体を横たえながら、ゴロゴロ、ゴロゴロ。
やっと、うつらうつらしてきたところで、
「幸せになるためじゃないの~」と。
“はぁ~、そうですねぇ・・・”
翌朝、誰との会話だったのかは覚えていませんが、
“幸せ”というワードは頭の片隅に残っていました。
きっと、この“幸せ”を感じることができる時があるとしたら、演劇に費やす時間のほんの一瞬なのだろうと思います。
ただでさえ不器用な私は、その何倍、何十倍、何百倍もの悪戦苦闘の時間を過ごすことでしょう。
でもその“幸せ”の瞬間を追えるところまで、追ってみたいと思っています。
まずはそのチャンスをいただいたことに感謝しつつ。
これからどうぞ、よろしくお願い致します。
武藤知佳