稽古場日誌
こんにちは、谷です。
最近少し涼しくなってきましたが、「大人のための演劇ワークショップ」は後半に入り、さらにアツくなってきました。
今回のワークショップは土日の2日間かけて、発表会のためのネタ出しをしました。
その中の1つで、《ものまね》の発表をしていただきました。
この《ものまね》というのは、有名人のものまねをするのではなく、身近な人のものまねをする、というものです。
これがとても難しい。劇団員でも苦戦する稽古です。
ですが、意外と役者じゃない方のほうが、とんでもなく面白いものを見せてくれるときがあります。
《ものまね》でまず必要なのは、本人が純粋に楽しめているか。
笑わせてやろう、とか、面白くしてやろうとか、そういう戦略はある程度必要なのですが、少しでも邪念が入ると面白くなくなる。
純粋に楽しんでる人はそれだけでも見ていられるのです。子供が楽しんでると見ちゃいますよね? 逆に楽しもうとがんばっている人は、たいてい見ていてイタい。
これは役者じゃなくてもできるんです。むしろ役者のほうが、《ものまね》を頭で考えてしまって、楽しむことが抜け落ちてしまいがちです。
話がいくら面白くても、それだけでは限界があります。
しゃべりに楽しんでる感覚が伴った“身体”があると飛躍的に面白くなるんです。
今回のワークショップ参加者の《ものまね》も、何名 かこれができていて面白く、僕は度肝を抜かれました。
《ものまね》に限らず、今回の参加者のみなさんには演技を純粋に楽しんでほしい。
そして、発表会も楽しんでもらえるよう、僕もサポートがんばりたい。
発表会も毎年レベルアップしていて、構成・演出を担当する講師の小笠原を筆頭にサポートの三井も僕も、今年もさらに面白くしよう、とアツくなっています。
谷 洋介