稽古場日誌

ワークショップ 三井 穂高 2015/09/02

大人のための演劇ワークショップ リポート7

こんにちは、三井です。
いよいよワークショップも発表会まであと2回となりました。

発表会は、1つのお話を上演するのではなく、今までにやってきた面白いシーンを抜粋して並べて上演します。
発表会の構成内容が伝えられ、それぞれのシーンをしっかり稽古ができるのは今回のみです。
参加者の皆さんが今まで作ってきたものをより面白くするため、キャラクターや設定を少しずつ(時には大胆に)変え、ブラッシュアップしていきます。
ウォーミングアップも早々に切り上げ、とにかく稽古、稽古、稽古!

今まではワークショップの参加者として、様々なメニューを悩みつつも楽しみながら時間を過ごしてきたのですが、発表会となると出演者にならなくてはいけません。自分が楽しむ状態から、観客に楽しんでもらう側になる、この両者の立場の間にはかなり高い壁が立ちはだかっています。

例えば、《ショート・ストーリーズ》や《ものまね》、他のちょっとしたシーンでも、シーンを成立させるために、出演者の集中力(いい緊張状態)が必要になります。この集中しているときに放っている「気」のようなものを、相手役や空間、観客に伝え、さらに持続させることがとても難しいのです。上手くいったシーンはその「気」の密度が濃く感じられます。。

その感じを是非体感していただきたいため、あらゆる手を使って伝えていきます。言葉でも説明しますが、「こんな感じで」とこちら側が演じてみることもあります。
言葉にならない温度や空気感を伝えたいので真剣です。あまり演劇の稽古に慣れていない方は、びっくりしてしまいます。緊張を強いる状態ですし無理もありません。
ですが、ここは踏ん張っていただきたいところ!!

私「ここはもっとしっかり睨んでください」
Kさん「はい!」(睨む)
私「・・・(Kさんの優しさがにじみ出てしまっている・・・)、もっと意地悪くです!」(強く睨む)
Kさん「はわわわわわ」
私「Kさん、恥ずかしがらないで!」
Kさん「は、ふぁい!」(睨む)

このあと暫く、Kさんとの睨み合いは続き、ここだな、というポイントを掴めたようでした。
なんとかして一人一人がやるべきことを見つけたところでタイムアップ!
残りは今週の土曜に持ち越して稽古です。

発表会は、どなたでもご覧いただけますので、劇団までお問合せください。

三井穂高

*********************
9月6日(日)にミニ発表会をおこないます。
見学ご希望の方は下記連絡先へお問合せください。
山の手事情社オフィス 担当:小笠原
電話:03-6410-9056
ファックス:03-6410-9057
メール:info@yamanote-j.org

稽古場日誌一覧へ