稽古場日誌

今更ながら、韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」を見た。
全54話もあり、見終わるまでに約3ヶ月を要した。
まさに悲劇だった。私生活に支障をきたす。
両親の死に始まり、ありとあらゆる障害がサディスティックなまでに主人公に襲い掛かりそのつど宮廷を追い出されそうになる・・・が、なんと毎回乗り越えてしまうのだ!
障害とサクセスのバランスが絶妙。
そんな馬鹿な! とツッコミを入れつつ、すごく気になる終わり方をするのでつい見る。
拷問である。
忙しいのに! と文句を言いつつ、次を借りる。
チャングムの真似をして高速で大根を刻んでみたりする。
当然、一人の部屋で王様の真似もする。
商業主義に踊らされている。
演劇でテレビと戦うのでは??

ダメな奴とお笑いください、終わってしまってさみしい私を。
まだの方はぜひ、なんて性懲りもなくおススメしたりして。

安部みはる

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『タイタス・アンドロニカス』『女殺油地獄』、両作品が「悲劇」であることにちなんで、「私と悲劇」をテーマにした稽古場日誌を連載中です。
それぞれの生活感あふれる「悲劇」をどうぞお楽しみください。

『タイタス・アンドロニカス』『女殺油地獄』公演情報
https://www.yamanote-j.org/performance/7207.html

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