稽古場日誌

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 谷 洋介 2015/11/03

ひとつの舞台で二度も・・・

「タイタス・アンドロニカス」で僕は二役を演じます。そしてどちらの役も殺されます。

ひとつの舞台で二度死ぬのです。

僕自身が過去に死ぬって思ったのは、小学生のときに自転車で急ブレーキをかけたら後輪が浮いて一回転したときと、最近では酔っ払って海を泳いだ(よい子は真似しないで!)とき、ぐらいです。

今回の二役はこれとは比べものにならないほどの恐怖のなか、理不尽に殺されます。
二人はどんな恐怖を感じて死んでいったのか。これはもう妄想するしかないのです。
さらに二役なので、当たり前だが殺され方も演じ分けなければいけない。

これがとても大変なのですが、面白いところなのです。
恐怖を妄想して、どういう風に殺されたのかをイメージする。決して楽しくもないし、気持ちよくもない。
でも“面白い”のです。

普段の生活ではほとんど死に直面することがない。
その僕がひとつの舞台で二度も・・・!?

本番で僕がどう死ぬか、楽しみにしていて下さい。

谷 洋介

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『タイタス・アンドロニカス』『女殺油地獄』公演情報
https://www.yamanote-j.org/performance/7207.html

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