稽古場日誌
久々に稽古場日誌を書かせていただきます、ただ今2歳児の育児に奮闘中の山口笑美です。
出産したらきっと演劇と離れてしまうだろうと寂しい気持ちにもなっていましたが、子供と過ごす“あたしのおうち”は毎日とても演劇的でした。
子供と向きあっていると、なんと感情豊かで優れた表現をするんだろうと毎日驚かされます。
彼にとっての私はいわば観客。
見せる喜びをすでに感じているようで、2歳児なりにいろいろやって観客である私の視線を引きつけてくれます。
「ママ見て~」と覚えたての動きを見せてくれたり、何者かになっておままごとを始めたり、奇声を発しながら突進してきたり、頼んでもいないのに難しいポーズをしたり……。
演者である彼は今の瞬間を全力で楽しんでいます。
好奇心の塊だから小さくてもエネルギッシュなとても強い身体です。
つい見てしまいます。
私が目指している身体をいとも簡単にやってのけてくれるのでなんだか嫉妬してしまうけど、そういうことなんだよなーとも思うのです。
みんな子供の頃は、家のなかでこんなに演劇が身近だったのに、いつ忘れてしまったんだろう。
山の手事情社で行っている稽古はそういう誰もが元々もっている演じる喜びを様々な角度から取り戻そうとするものなんじゃないかな~と改めて思ったりします。
今回の『あたしのおうち』というタイトルを聞いた時になぜだか自分の子供時代のことをふっと思い出しました。
子供の頃純粋に興奮していた記憶を連想させてくれるタイトルだと思います。
今回の研修生たちが彼らの“あたしのおうち”で自由に大暴れしている姿が見れることができればとても面白い作品になると思います。
楽しみです!
山口笑美
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2018年度研修プログラム修了公演『あたしのおうち』
日程:2019年3月6日(水)~10日(日)
会場:大森山王FOREST
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2019年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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