稽古場日誌

こくごのじかん 小笠原くみこ 2022/07/16

A『注文の多い料理店』の紹介です

演出を担当する小笠原です。私は作者の宮沢賢治と同じ岩手県の出身なんですが、実は個人的にはあまり縁のない作家でして、改めて賢治が見て感じていた風景を具体的に思い出しながら、創作に挑んでおります。
『注文の多い料理店』は、短編集のタイトルでもありまして、いくつかの話が収録されていますが、今回扱うのは短編集のタイトルと同じ『注文の多い料理店』です。

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※ 写真撮影時のみマスクを外しております

今回出演するのは、並んだ写真左から
金切り声のテンションは、誰にも負けない 松永明子
声と身体を駆使し、幅広い表現力を持つ次世代のホープ 中川佐織
天然という言葉だけでは片づけられない、妙な大物感と小物感が同居する 鍵山大和
(演出の小笠原をはさんで)
ジットリ・ジワジワした演技と、異物感が秀逸 長谷川尚美
甘いマスクと裏腹に、醸し出す苦みと辛みが旨味に変化する 名越未央
の5名です。
(ちなみに、この並んだ写真は、卒業アルバムに一緒に写る保護者風というイメージです。そのイメージ自体は、『注文の多い料理店』と関連はありません。)

創作の中で、誰の家にもあるちょっとした物を扱って、様々な風景や雰囲気を出せないかと思い、試行錯誤しています。ぜひ、劇場でご確認いただけたらうれしいです。お待ちしています!

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『注文の多い料理店』あらすじ

紳士二人が、狩りをしに山へやってきました。
案内人が姿を消し、猟犬が死んで、紳士二人が困っていたところ、一軒の「西洋料理店」が現われます。
二人は腹が空いているので料理を食べようと料理店へ入っていきました。
扉には二人に対しての指示書が書かれ、二人は指示に従います。
また扉をあけると指示書が書かれ、なかなか料理にたどり着くことができません。
いくつもの扉をあけて進んでいき、二人はあることに気づきます。

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『こくごのじかん』omote

『こくごのじかん』
日程:2022年8月19日(金)~20日(土)
会場:大田区民プラザ 大ホール

詳細は こちら をご覧ください。

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