稽古場日誌

燦燦と淡淡と研修生 研修生 2016/02/05

胃の痛みさえ楽しもうという決意表明

お久しぶりです。2015年度山の手事情社研修部の菅原有紗です。

ベタ稽古が始まって1週間が経ちました。
ベタ稽古というのは、毎週6日間、自主稽古も含めると12:45から22:00まで集中してやる稽古の事です。

体力的にはまだ大丈夫ですが、精神的には早くも追い詰められています。

なんてったって、サバイバル稽古と言っても過言ではないからです。

面白くなければどんどん出番が減っていきます。
創作芝居に初挑戦な私にとって、この恐ろしさもまた初めての感覚です。
いや、本当に。

やったことがないからこそ挑戦したわけですが、これがなかなか胃が痛い。

周りの成長が目まぐるしくて、一人だけ取り残されてるような劣等感に苛まれます。

でも弱音ばかり吐いてもいられません。
ベタ稽古は始まったばかり。
担当の斉木さんは本番前ギリギリまで試行錯誤したいでしょうから、
それに置いて行かれないように。
出来れば並走できるように。
あわよくば追い抜いて驚かせられるように。
頑張ります。

いつまでも渦の中に巻かれてないで、巻かれながらも渦の外から自分を眺められるようになります。
そして、渦の外側に広がる楽しい世界にも目を向けられるように。

なんて不自由なんでしょう。
自由に芝居が出来る場に飛び込んだはずなのに。
自分で自分を不自由にしている。

不器用で馬鹿なんです。私は。
不器用は不器用なりに、何もかもかなぐり捨ててその場を楽しめば良いのに。

「楽しむ」
これが私の課題のようです。
楽しもうとして苦しむなんて、不自由にも程がありますね(笑)

周りは好敵手で、そして同じように良い芝居にしたいと思っている仲間です。
仲間と自分を信じて、今この一瞬一瞬を楽しもうと思います。

菅原有紗

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2015年度研修プログラム修了公演「燦燦と淡淡と」
日程=2016年3月10日(木)〜13日(日)
会場=シアターノルン
詳細はこちらをご覧ください。

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