稽古場日誌
今年の研修生公演のチラシを見ている。
いつになく意味不明。
表も裏もなにやら気持ち悪い爬虫類の写真。
全然燦燦とも淡淡ともしてないじゃないか!
一体どういうことだ?
謎は深まる・・・。
うん? そうか!
この爬虫類たちは謎の象徴だな、きっと。
自分の身体の中にある謎をさらけ出すということなんだな。
人間の謎・・・。
普段なら目を背けたくなるような内側のマグマを沸き立たせる芝居か!
自分の謎を淡淡と見つめ燦燦と輝く。
ほう、なるほどなるほど。
などと、勝手に想像をしてしまう。
本番がとても楽しみだ。
でも研修生諸君、
燦燦とも淡淡ともしなくていいよ。
トカゲやヘビみたいに地面に這いつくばっていろ!
下から見上げた方がいろんなことが見えるはずだよ。
英語にもアンダースタンドという言葉があるじゃないか。
自分や社会を理解していくことは、底辺から見上げて立ち上がることなんだ、たぶん。
研修生の一年間は、自分や回りの社会を身体を通して理解していく一年なんだよ、たぶん。
だから自信をもって地に足つけて這いつくばっていよう。
舞台からの、なにやらヘビのように不敵な視線に観客は圧倒されるはずだ。
今年はフレッシュな面々にクセありの二年生研修生も加わり、年齢層の厚いメンバーだ。
これは必ず見ないと。
山本芳郎
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2015年度研修プログラム修了公演「燦燦と淡淡と」
日程=2016年3月10日(木)〜13日(日)
会場=シアターノルン
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