稽古場日誌

燦燦と淡淡と研修生 研修生 2016/03/05

不安と情熱の共存

おはようございます。早くも三度目の稽古場日誌です。研修生の渡辺可奈子です。

稽古も大詰めとなってきましたが、私は毎稽古で「テンションの低さ」と言うものと戦っています。
テンションって、そもそも何なんだ。
辞書で調べてみると「不安」とか「緊張」とか、そう意味だそうだ。
だとすると、私がよく「渡辺さんって、緊張とかしなさそうですよね。」と言われるのは、褒め言葉ではなかったのか。

しかし、私だって緊張するし、不安にもなる。緊張のあまり全身が震えることだってあるし、不安で胃が痛くなったりもする。いや、実際毎日の稽古がそうだ。
あまり感情が顔に出ないタイプなのかも・・・ と考えたり、それって役者として致命的じゃない!? と思ったりもしましたが、どうやら怒っている時だけは顔に出てるらしい。

何だ! その損なシステムは!

ある日の通し稽古の後に、見学にいらっしゃった劇団員の方に「テンション」について伺うと、「テンションとパッションをはき違えちゃダメだよ。」と言われる。
テンションとパッション。どう違うんだ。
調べてみるとパッションとは「情熱」「激情」と言う意味だそうだ。
もしや、私はパッションが足りないんじゃないか?
テンションとパッションが共存してこそ、いい芝居が出来るのではないか。
情熱的な不安、激情する緊張。
文章にすると、分かるようで分からない感じになってしまうが、私の中では何となく理解出来た気がしている。
どちらが足りなくても成り立たないのです。
情熱的に挑む。これが私の課題です。

研修生修了公演「燦燦と淡淡と」
どうか、めったに見れない情熱的な私を観にきてください。

渡辺可奈子

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2015年度研修プログラム修了公演「燦燦と淡淡と」
日程=2016年3月10日(木)〜13日(日)
会場=シアターノルン
詳細はこちらをご覧ください。

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