稽古場日誌

燦燦と淡淡と研修生 研修生 2016/03/07

悶悶と悶悶と

研修生の安田晃平です
本番まで残りわずかとなり、毎日ソワソワしております。

最近は稽古場と家を行き来する毎日です。
演出の斉木さんからは、「もっと自由にやっていいよ」と言われ、なんだ自由でいいのか、よし好きに考えよう。
と思っても何も出てこない。
そもそも自由ってなんだ。
俺が面白いと思うもの(興味深いもの)とはなんだなんだ、自由というくくりに不自由さを全面的に感じてしまいます。
そして、考えてきたものを斉木さんに見せると、面白くないと言われる。
消極的になり、前に面白いと言われたものを再びやると、もうそれは面白くないと言われる。
そして稽古場から帰る道中に悶悶と考え、家に帰っても悶悶と考える。
たまに夢の中でも稽古場にいるので、夢の中でも悶悶としている。
そして朝を迎える。
が、全くアイデアが出てこない。
いや本当はアイデアが出てきてるのだが、これは面白くないと自己検閲してしまい、ダメと言われる前にまず表現しなくなる。

こんな自分が嫌になります。

常に前進しなくては。
常に悶悶しなくては。
まず、やってみよう。
とりあえずやってみよう。
それからまた考える。
「これが絶対に面白い」というものがない限り、この悶悶作業に終わりはないのです。

そして、劇場では毎日違った最高の「燦燦と淡淡と」をお届けします。
劇場でお待ちしています。

安田晃平

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2015年度研修プログラム修了公演「燦燦と淡淡と」
日程=2016年3月10日(木)〜13日(日)
会場=シアターノルン
詳細はこちらをご覧ください。

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