稽古場日誌

研修生 研修生 2016/06/04

私の「可」/渡辺可奈子

今年度も研修生として活動させて頂きます、渡辺可奈子です。

今年度の稽古が始まって、一ヶ月が経とうとしていますが二年目というプレッシャーを感じ、一人でヒリヒリしたりワクワクしたりしながら、早くも昨年度の事を思い出しています。
昨年度の私は「安全牌」と言われていました。
自己解釈ですが、擬音で例えるとツルッとした、良くも悪くも引っかからない芝居をしていたんじゃないかな、と思います。
渡辺可奈子の名前の由来、可奈子の「可」は可憐の可。優良可の可。可もなく不可もなく、色々こなせる子。可能性を信じる子。
という意味が込められています。奈子は母の名前から貰いました。

可もなく不可もなく… まさに安全牌!
親の願い通りに成長しつつありますが、芝居的には面白くない!
私は多面性のある女性に憧れています。
多面性のある女性って、何だかミステリアスで素敵だなあと思ってしまいます。
どの面もその人にとっては本物なのに、全部違う。まさに女優なのです。
私の中にも女優になれる可能性があるかもしれないのに、それが欠けているようで、親に見せる顔を稽古場で出してどうするんだ! と自分に喝を入れながら、自分の中で寝ている色々な私を叩き起こさなければなりません。

そんな事に気付かされた一年間を終え、二年目が始まりました。
課題は数え出したらキリがありませんが、たくさんの顔を持つ女(=女優)を目指して、私の中にある色々な可能性を自分の力で引き出していきたい。
引き出していかなければと思います。

渡辺可奈子

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