稽古場日誌

ワークショップ外部活動 越谷 真美 2017/06/09

下丸子×演劇ぷろじぇくと2017「1day 演劇ワークショップ」リポート

去る6月3日に「下丸子×演劇ぷろじぇくと」2年目の企画「体験ワークショップ」にむけたお試し「1day 演劇ワークショップ」を開催しました。
このプロジェクトは 3ヶ年計画で、来年いよいよ区民参加劇として『仮名手本忠臣蔵』を上演する予定です。

この日は、定員を大きく上回り 30 名を超える方々にご参加いただきました。
寸劇をつくって発表した昨年と大きく違うのは、いよいよ「台詞に取り組む」ということです。
今回のワークショップでは、『仮名手本忠臣蔵』と同じ江戸時代に書かれ、山の手事情社でも上演したことのある『傾城反魂香』のテキストの一部を読んでいただきました。
現代語訳してあるとはいえ、読めない漢字、馴染みのない言葉のオンパレードではじめは誰でも戸惑います。でも丁寧に時間をかけて読み解いていくと、好きな人に想いを伝えることだったり、家族を思う気持ちだったり、かなわない恋愛だったり、現代の私たちでも深く共感できるような共通点が見えてきて、江戸時代の人々と自分たちがどこかつながっているような、普遍的なドラマを感じられるようになります。
今回は短い時間のなかではありましたが、最後にチームにわかれて練習したシーンを発表しあって、皆さんそれぞれ味のあるリーディングでした。

7月から始まる「体験ワークショップ」では、発声やトレーニング、グループワークもしながら『仮名手本忠臣蔵』にじっくり取り組んでまいります。
忠臣蔵の物語と現代の私たちとの間にどんな共通点を発見できるのでしょうか。
大田区初の区民劇参加上演に向けて、今年もはじまります。
たくさんのご応募お待ちしております!

越谷真美

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演劇「体験ワークショップ」参加者募集!
詳細はこちらをご覧ください。
6月15日締め切りです。

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