稽古場日誌

ぺとりこおる 研修生 2018/02/18

彼らと

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。
公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。
どんな作品になるのか、ご期待下さい。
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風呂上がりにドライヤーをかけながら、ふと思った。
最後に髪を切ったのはいつだっけ。
そうだ。私が山の手の研修生になる少し前。
つまり、もう2年近く切っていないことになる。
初めてこの稽古場日誌に写真が載ったときはショートカットだったのに、今では乾かしても乾かしても乾かないくらいのロング。
大分印象が変わった。

私のように大きく髪型が変わってないのに印象が変わった研修生は、田中零大。
純朴な少年だと思っていたのに、
ぼんやりした顔の変わり者だった。
破天荒な考え方や鋭角の強い物事の見方が面白い。

彼と共に昨年から一緒だった喜多京香は、内側に秘められたパワーをアンニュイな表情に封じ込めている。

遠藤瑞季は、同じクラスだったら多分1度も話さずに卒業しただろう。
私が見ることのできなかった世界を教えてくれるような感覚がある。
そして二十歳という年頃特有の可愛らしさが憎めない。

太田成美は正反対で、同じクラスだったら多分、同じグループにいただろう。
ただ、深くは付き合わなかったに違いない。
何故なら普段は見せない強さをふと見せられたら吹き飛ばされてしまいそうだから。
そんな雰囲気を持っている。

考えてみれば、印象が変わったのは 田中零大くらいだ。
しかしどう考えても、ここに来なければ全員一瞬の混じり合いもなく人生を過ごしていたに違いない。

研修生になって2年。
伸びた髪の分だけ色々なことが起こった。

5人だから起こってしまう化学反応を、ぜひ感じに来てもらいたい。

榎本 倫子

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2017年度研修プログラム修了公演「ぺとりこおる」
日程:2018年2月21日(水)~25日(日)
会場:大森山王FOREST
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2018年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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