稽古場日誌

ぺとりこおる 越谷 真美 2018/02/14

研修プログラムのこと

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。
どんな作品になるのか、ご期待下さい。
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自分が研修プログラムを受けてからそれなりに経ちましたが、修了公演を終えて、「ようやくスタートラインに立てた」と実感したことだけは、今でもよく覚えています。

大学の終りに俳優を志すようになって、専門学校に通い、事務所など受けてみたものの、イマイチ「俳優なんだ」と自覚が持てずにいたとき、たまたま山の手事情社に出会いました。
当時、主役から脇役まで、俳優の存在感がこんなにすごい劇団はみたことがないと思いました。
研修生の頃は劇団員が怖くてしょうがなかったです。
(怖かったのはあくまで主観です。舞台にかけるエネルギーに圧倒されていたんだと思います)
しかも研修プログラムには現役の劇団員が担当としてつきます。
一年間自分の俳優活動もしながら、私たちの稽古もみて、修了公演の演出もして、
真剣勝負なのは実は研修生だけじゃないところ、他にはなかなかないのではないでしょうか。
学校のように学ぶことが御膳立てされているわけではありませんが、演劇に全身全霊をかける感覚のようなものを肌身にひしひし感じながら一年を過ごすことになります。

いよいよ修了公演となっても、台本や役が用意されているわけではないので、面白くないと自分の出番が削られてしまうプレッシャーと、でも小手先ではどうにもならない自分を目の当たりにするという、結構ヘビーな精神状態に身を置くことになります。
ここでもう終わりにしたいと思うのか、まだ伸びしろがあると思うのか。
私はここで初めて、俳優として自分はまだまだなんだ、やることがたくさんあるんだと考え始めました。

だから、修了公演と呼んでいますが、本当は「修了」じゃなくて「始まり」なんじゃないかと思います。
次に何が始まるかは人それぞれ。

今年は5人のメンバーがスタートラインに立つべく格闘しています。
来年度の募集もすでに始まっております。
『ぺとりこおる』
ぜひ多くの方にお立会いいただきたいです。

越谷 真美

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2017年度研修プログラム修了公演「ぺとりこおる」
日程:2018年2月21日(水)~25日(日)
会場:大森山王FOREST
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2018年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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年間ワークショップ参加者体験談
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