稽古場日誌

仮名手本忠臣蔵 2018/10/23

『忠臣蔵』討ち入り瓦版 14 〜半分、太い。〜

去年一年で、15kgという肉を増やしてしまった私ですが、演劇の現場が増えると痩せゆきます。
他のダイエットはほとんど効果がない。

これは、俳優の仕事のみの事かと思っていましたが、どうやら演劇関係全般の活動で効果が出ると判明しました。

4月の舞台と、今回の『忠臣蔵』の稽古期間で、10kg減。元々「ポッチャリ」の私が「デブ」になり、只今の状態は、

「半分、太い。」

(朝ドラが終わったから慌てて使ったネタかどうかは、私のみぞ知る。)

前回に引き続きまして、自主稽古場の現場からの中継です! リポーターは、ゆみこさんです。

前回もご紹介した《感情滑舌》というメニューは、まず早口言葉に感情を乗せる。
次に暴れ出す身体を押さえつける事で、更に感情を湧き出させるという荒業。

ゆみこさんは、2人掛りで押さえても無理な程のパワーを発揮。
次の週には、両腕にアザが……!
身体と感情が繋がって湧き出る底力に、脱帽。もはや、脱衣!

ではゆみこさん、リポートをお願いします。

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忠臣蔵チームは9月の中旬から約1か月、公式的には、稽古休止期間に入りました!
といっても、のんびりお休みではありません。

日頃すっと通り過ごしがちな基礎稽古を、この期間にじっくりやりましょうという、貴重な試みができる自主稽古期間に突入です。

色々な稽古をする訳ですが、
ひとつ例を挙げると、今回の芝居中で使われる、特殊な《歩行》。
(想像がつきにくいでしょうが、これは本番で披露予定です! カッコ良いよー。自画自賛! ぜひ劇場でお確かめください。)

いつもなら3~4回トライすれば時間切れですが、この日ばかりは心ゆくまでやりました。
10回以上やったかな?

「体曲がってるよ」
「手の位置もっと外側にしてみたら」
「ガラス窓に映してみよう!」
と、仲間の声が飛び交います。
いつもの稽古が監督・コーチの指示の下で動くとしたら、これは自分たちが主役!

高校の合唱コンクールの朝練、早起きして寒くてつらかったけど、歌ってると気持ちがほっこりする瞬間があったっけ。

「あ、みんなと繋がった!?」 みたいな初めての感覚……!
ン十年前のことを思い出してニンマリしました。
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やりましたね〜! 自主稽古が終わった後、残れる人達で呆れる程に《歩行》と向き合いましたね。

「繋がった感覚」を感じて頂けたのは、かなりの収穫です!
もっともっと皆さんが繋がって、「随分、太い。」巨木になって欲しいと切に願っています。

まだまだ今は「半分、太い。」です。

私の体重が「そこそこ、太い。」位になるであろう12月には、皆さんの関係が「とっても、太い。」になりますように!

演出アシスタント 辻川ちかよ

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下丸子×演劇プロジェクト2018
区民参加劇『仮名手本忠臣蔵』
構成・演出=安田雅弘
原作=竹田出雲・三好松洛・並木千柳
日程=2018年12月15日(土)~16日(日)
会場=大田区民プラザ 大ホール
主催=公益財団法人大田区文化振興協会

『仮名手本忠臣蔵』チラシ(1)

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