稽古場日誌
自慢話をしよう。
高校生の時、僕は軽音楽部に所属していてギターをやっていました。
当時、音楽の甲子園とうたわれていたバンドの大会に出場し、決勝まで勝ち残りました。
決勝大会は横浜スタジアムで行われ、観客2万人の前で演奏しました。
別に2万人全員が僕を観てたわけではないと思いますが、すべての人が僕の演奏を聴いてくれている、と陶酔しました。
そのときの気持ちよさ、今でも忘れません。
同じく高校生の時、バンドをやっていた僕にとって文化祭が活躍の場でした。
文化祭の前夜祭でライブの宣伝を全校生徒の前でしました。
そのとき、爆笑をとりました。(内容は内輪ネタなのでここでは詳しく述べません。)
そのときの感覚、今でも忘れません。
前夜祭が終わったあと、教室に戻る途中で先生や生徒たちに賞賛の言葉をたくさんかけていただきました。
音楽だけじゃなく、お笑いも向いているのでは! 勘違いも甚だしいくらい調子にノッていました。
山の手事情社入団6年目の時、『にごりえ』という公演で《ものまね》を披露しました。
《ものまね》は自分の身近な人のモノマネを僕1人で行うシーンです。
登場して第1声を発した瞬間、観客をがっちりつかんだ感覚に陥りました。
何をやっても許してくれる、この劇場を僕が支配している。勘違いだったかもしれませんが、そのときの快感、今でも忘れません。
なんで僕は演劇をやっているのか、考えるときにいつも思い出すこの3つの自慢話。
人生で数回しか味わえないような感覚を求めて、僕は演劇を続けているのだなぁと思います。
自分のルーツがテーマの『あたしのおうち』。
ぜひご来場ください。
谷 洋介
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2018年度研修プログラム修了公演『あたしのおうち』
日程:2019年3月6日(水)~10日(日)
会場:大森山王FOREST
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2019年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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