稽古場日誌

ワークショップ学生のための演劇サマー&ウィンタースクール 高島 領也 2019/10/11

学生のための演劇サマースクール2019 リポート

俳優部の高島です。
8月19日〜21日の3日間、「学生のための演劇サマースクール」を実施いたしました。私は講師の川村さんのサポートで参加しました。
高校の演劇部の部長さんや、大学の演劇サークルの劇団員や、ほとんど演劇をしたことのない高校生などなど、今回も様々な学生さんが集まってきてくださいました。

せっかくの夏休みにわざわざ大田区池上までやってきて演劇をやろう、というとってもステキな学生さん達。
何かハジけたいけどやり方がわからないと、うずうずしているのが伺えました。

このワークショップは、筋トレや柔軟運動から始まり、少しずつ演劇的トレーニングを増やしていきます。稽古をしていく内に、学生たちは自分の課題を見つけたり、新たな自分を発見したり、見ている私もわくわくします。

そんな3日目の最終日、なかなかうまくいかない様子で困惑している学生の女の子に、講師の川村さんが改まってこんな事を言いました。

「まだあなたがこのワークショップで暴れているのを見れてません。僕はあなたが爆発している姿を見たいです。是非見せてください。」

するとその子は何か吹っ切れたのか、今までで見せたことのないような思い切った姿を見せてくれました。
《山の手メソッド》の1つ、《メイクマシン》(俳優が他の俳優から受け取ったモノに何らかの加工をして、別の物に変えるという即興シーン)という稽古で、その子は受け取った丸い物体を「うぉりあぁぁぁ!!」と叫びながら全身でタンクローリーのように転がって平べったくする、という加工をしていました。思い切りやってみる事にどこか抵抗や恐れがあって出来なかったけれども、それまで控えめな声だったのがとても大きな声に変わり、小さかった身体の動きも全身を使ってのびのびとしていました。

その姿は今ある自分をさらけ出そうと、もがきあがくとっても魅力的な姿でした。
参加してくれた学生の皆さんが本当に欲しているのは、きっと技術よりも、演劇という自分にとって未知の領域だらけの世界に次々と飛び込んで行く勇気やその心意気なんだと感じました。

3日目の終わりには、みなさん、まだワークショップが終わって欲しくないような物寂しさを感じながらも、今回学んだ事を部活やサークルへ早く持って行きたいと興奮した面持ちでした。

参加者の皆さんが今後、活躍していく際に少しでも力になれれば幸いです。

以下、参加者の方々からいただいた感想です。
・今後演劇に向き合っていく上でのヒントをたくさんもらえた3日間でした。心を熱くして全力で取り組む事はとても気持ちが良かったです。
・他のワークショップや普段の稽古ではここまで大きく感情を出したり熱量を上げたりすることがなかったので新鮮だった。いつもと違う感情が出せたり、全力で表現できたりしたと思う。
・演劇をやる上での本当の基礎を知れたことが一番受けて良かったと思いました。楽しかったです。

高島領也

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