稽古場日誌

桜姫東文章 越谷 真美 2020/01/25

当たり前すぎて話さないこと

先日、稽古で「一分間スピーチ」というのをやった。ひとりひとりの演劇観について、山の手事情社での活動について、夢やモチベーションを語った。
(なぜ、こんな時期に!?)
中川が「生きながら死ねるところが好き」といったり、若手の高島が若いのに「世の中こうしなきゃいけないが多すぎる!」とイマドキっぽくないテンションで叫んでいたり、内容は皆てんでバラバラでおかしかったが、個人的には大ベテランの山本さんが「基本は生活にある」とおっしゃっていたのが印象的だった。山の手事情社といえば、演劇天国、演劇以外の人生は後回しみたいなイメージが一部にはあるように思うが、山本さんがおっしゃっていたのは、演劇活動は生活の一部、生きることの一部である、ということだ。私にはなんだか感慨深いものがあり、気づきでもあった。
当たり前すぎて普段話さないけど、演劇に対して超熱い集団であることを再認識。負けないぞう!

越谷真美

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劇団山の手事情社 創立35周年記念公演
『桜姫東文章』2020年3月14日(土)~17日(火)
会場=東京芸術劇場 シアターウエスト

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