稽古場日誌

桜姫東文章 栗田 直輝 2020/02/20

桜姫=白菊丸を事実と信じて読んでみた。

稚児である白菊丸‬と僧の清玄‬は衆道(いわゆる男色)である。
そんな関係の2人は結ばれない悲しみを胸に心中を決め、白菊丸‬‪は死ぬけど清玄はビビって失敗……。
17年後、清玄は主人公である桜姫のことを「姫は白菊丸‬‪の生まれ変わり!」と信じて猛アタックを開始!

いやいや、清玄さん。

「貴方は死んだ私の恋人の生まれ変わりです」だなんて桜姫も信じられないよ!
でも「私と君は前世から縁があったんだ!」なんて迫られたらちょっとときめいちゃうかも?

……いやでも!
心中する‬‪! って覚悟したはずなのにビビって自分だけ死ななかった恋人とか俺が姫でも「無理‬‪」ってなる!
桜姫さん、いや、白菊丸君? の気持ち、とてもわかる!

男色の恋愛シーンや前世からの因縁を全く信じない等、今までの山の手事情社ではあんまりなかったストーリー展開が魅力的な『桜姫東文章』。
是非、観に来てください!

栗田直輝

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劇団山の手事情社 創立35周年記念公演
『桜姫東文章』2020年3月14日(土)~17日(火)
会場=東京芸術劇場 シアターウエスト

詳細は こちら をご覧ください。

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