稽古場日誌

その他研修生 鹿沼 玲奈 2020/07/17

真面目な劇団です

この劇団にいてつくづく思うのは、もう私は逃げも隠れもできないのだということだ。と書くと何やら重苦しいが、結局舞台を創るということはそういうことなんだと思う。

私が研修生になろうと思ったきっかけは、2013年の『道成寺』海外ツアーのゲネプロをみて一目惚れをしたからだ。

この集団を形成するものは何なのだろう、もしかしたら人生をかけて追求できるものがこの集団にはあるのではないか、この集団の一員になりたい、という勘が働いた。

それから(色々な方が書くように)肉体的にも精神的にもキツ〜い稽古と公演が繰り返され、楽しいこと苦しいこと、様々な混乱の中、今日に至る。

何年かやっていく内にみえてきたものは「この集団が形成していたものは、逃げも隠れもしない精神なのだ」ということだ。

自分をさらす。オープンにする。それは恥との戦いだ。カッコつけてなんていられない。全力で過去の自分と立ち向かうだけである。この精神が集結することによって、私が惚れたあの舞台が出来上がるのだ。

生半可な気持ちでは立ち向かえない。それが山の手事情社の特性なのだと思う。

要するに、たいへん、真面目な劇団なのである。

半年間その環境に身を置いてみるのも、長い人生の中で面白い経験になるかと思います。ぜひ、この真面目さを味わいにきてください。

鹿沼玲奈

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