稽古場日誌

その他 宮﨑 圭祐 2020/09/27

悦びの瞬間

今年度、劇団山の手事情社に入団させて頂きました。宮﨑圭祐と申します。よろしくお願い致します。私事ではありますが、稽古場日誌の場をお借りして意気込みを書かせて頂きたいと思います。

さて、悦びの瞬間と題させて頂きましたが、僕が演劇をやっていて1番悦びを感じる瞬間は終演後のお客様から感想を頂く時、もしくはアンケート等でお客様のご感想を知る時です。何故かというと僕は自分の行動や発言に対する相手の反応にとても興味があります。例えそれが悪い反応であっても強烈に記憶に残ってしまう、気になってしまうのです。恐らく僕は人に構って欲しいタチなのだと思います。人に構って貰えるのが嬉しいので、反応して貰える事に悦びを感じるのです。そしてその反応が好意的だった時にはもう……自然とニヤけてしまう様な悦びが全身を駆け巡るのです。
僕はもっと皆さんに喜んで欲しい、笑顔や興奮した顔が見たい、だからお芝居を続けているといっても過言ではありません。先程も述べた通り、他人の喜びは自分の悦びに繋がるからです。
山の手事情社の演出部、俳優部は常に面白いモノを真摯に狂気的に変態的に求めていると感じました。公演作品もどこか真摯で狂気的、変態的な匂いを発していると思います。妥協がない。だから苦しい。そんな環境で足掻けば足掻くほど皆さまにより大きな喜びを与える為の地力、アイデア等々を身に付けていく事も出来るだろうと思います。険しい道のりになるとは思いますが、皆さまに喜んで頂き、自分自身悦びを感じ、その悦びが結果として皆さまや劇団に還元されていく……そんな良い流れを作っていける様に精進していきます。何卒、今後ともよろしくお願い致します。

宮﨑 圭祐

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