稽古場日誌

ワークショップ外部活動 川村 岳 2022/09/05

宮城県高等学校演劇リーダー研修会 リポート

7月に宮城県へワークショップに行ってきました。
「宮城県高等学校演劇リーダー研修会」。参加者は宮城県の高校の演劇部に所属する若者たち。
過去数回このワークショップを行っていて、毎回高校生の熱量に刺激をもらっています。今回はどんな出会いがあるか楽しみです。

前日に到着すると宮城は大雨。どうやら「記録的短時間大雨情報」が発表された様子。翌日のワークショップが実施出来るかヒヤヒヤしながら夜を過ごしました。結果、天気は回復していざ会場へ!

今回のワークショップは2日間。
「宮城県高等学校演劇リーダー研修会」は最終日に小作品を発表することが通例ですが、今回はチームに分かれて様々な稽古を体験し、各高校に持ち帰ってもらおうという趣旨になりました。

私が担当したチームの内容は以下の通り。

まずは定番の《名前鬼》。鬼ごっこの改訂版です。瞬発力を鍛える。迷いや躊躇を捨てて相手を捕まえる。

続いて《自己紹介》。自分の事をプレゼンする。名前や年齢以外に自分を形成しているものは何か。自分という存在を言語化してみると新たな発見があるかも。

《こんなしぐさにぐっとくる》。リクエストされた異性のグッとくる仕草をやってみて、どうしたらキュンとくるかのトライ&エラー。演劇はアクションであり身体を動かさないと始まらない。仕草がセクシーだとモテるよ、という言葉に色めき立つ男子達。

《漫才》。最近腹の立ったことを話してみる。ペアになって怒りのテンションを上げながら話し合う。感情と喋りの的確な操作が重要。

最後には参加者全員集まって《絵をつくる》対決を実施しました。5~6人ほどのチームに分かれ、「丸」「雨」といったお題を短い打ち合わせ時間でチーム全員の身体で表現するものです。
やはり対決ものは燃えるようで、ウケがイマイチだったら普通に悔しがっていました。(その気持ち大事よ。)

演劇は自分の内面を深掘りしていくものですが、他者との精神的な距離をどう近づけていくのかも大事な作業です。
コロナ禍の中、一定の距離を保たなければならない生活はさぞやストレスだろうと思っていましたが、最後集合写真でマスクを取って初めて見た顔はとても晴れ晴れとしていました。結構楽しんでくれたのね、マスクで分からなかった。

川村 岳

       

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