稽古場日誌
馬込文士村 空想演劇祭 中川 佐織 2022/12/11
「馬込文士村 空想演劇祭2022」で上映される映像作品、『千代と青児』に出演した中川佐織です。
皆さんは明治・大正・昭和・平成の四つの時代を生き抜いた女流作家が宇野千代ってご存知でしょうか？
私は勝手にその頃の女流作家は短命と思いこんでいたので、知った時にはびっくりしました。
しかも「恋に奔放に生きた女性」「そのポジティブな姿勢に女性は憧れを抱いた」と言われた宇野千代。
大正時代で恋に奔放って大丈夫なの？ 姦通罪あるよね？ と心配になりました。
調べてみると、困難を受容するのではなく、困難に突っ込んでいくタイプの様ですね。
そして、2022年に亡くなってから出版された『98歳まで生きてわかった、「超ポジティブ思考」がいちばん！』という名言本もあり、この本に書かれていることを信条にしていたのであれば、少し奇抜な行動や、男性に対しての独特な愛情の持ち方も、なんとなく納得します。
大正、昭和でこんなこと言っちゃうなら、だいぶ先鋭的な女性です。
そんな宇野千代の『その家』という作品を映像にしております。
20分くらいの時間の中で、人間の愚かさや愛らしさ、役者のクセの強さが瞬間瞬間で感じられる映像演劇になっています。
中川佐織
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OTA アート・プロジェクト
馬込文士村 空想演劇祭2022 作品上映＆［同時収録］生ライブ
日時＝2022年12月17日(土) 11:00開演／15:00開演
会場＝大田文化の森 多目的室