稽古場日誌

中川 佐織

池上show劇場【PREMIUM】 中川 佐織 2021/10/05

世界はどうやら美しい

『虔十公園林』は、とても綺麗なお話だ。現実では、「そんなまさか……」という出来事が、宮沢賢治という神の手によって導かれ、お話は円満な結末を迎える。何かが噛み合わなければ、虔十(けんじゅう)の杉林は後世に残らなかったであ...

交交(こもごも) 中川 佐織 2021/02/15

交交(こもごも)しすぎて決められない

今年度の研修生と顔を合わせたのは半年前。全員が女性で、年齢も離れている。彼女たちから見えてくる作品ってなんなのだろう? と、ずーっと探す稽古の日々。これかな? と手にとれば、次には色褪せていたり。これは自分にとっての...

ワークショップ研修生研修生稽古 中川 佐織 2020/10/19

伝える身体

2020年度の「劇団員になるための集中ワークショップ」を担当させていただく、中川佐織と申します。 私は、研修生たちに、「伝えたい」という気持ちを培ってほしい。 私にとって劇団山の手事情社の研修プログラムが、俳優人生の始まり...

その他研修生 中川 佐織 2020/07/30

学校じゃないことが良さかもしれない

私が演劇を始めるにあたって、大学や専門学校ではなく山の手事情社という「劇団」を選択したのは、「学校」という場所が得意では無かったからです。学校は、さまざまな人と出会える良さがある反面、人が多いのでそれだけ人との関わり...

methods&過妄女 中川 佐織 2019/06/25

本気だった

チェーホフの『かもめ』は、「恋ばかし」と台詞であるように、恋愛話を軸に人間関係が構築されている。かのようだが、実際は様々な欲求と衝動を持ち合わせた人々で物語が織り成されている。そこから起こる言葉と行動というのは、不器...

あたしのおうち 中川 佐織 2019/02/06

将来の夢

中学生の頃、自分の将来は作曲家だと思っていた。でも、今、演劇をしている。実際は全く違っている。幼少から音楽をやっていても、大学を出ても、夢というのは叶わない時がある。24歳の時、一生をかけてやるんだ! と思っていた夢を...

うリアしまたろ王 中川 佐織 2018/09/28

劇団って……

今回稽古場日誌は「稽古場ではこんな事が行われている! 」をテーマにレポート形式でお送りします。創作作業が行われている現場の様子をお楽しみ下さい! ****** 劇団内部では、公演ごとにそれぞれに仕事の割り振りがある。私で...

テンペスト(2018年) 中川 佐織 2018/07/13

言葉がわからずとも

言葉がわからずとも、芝居を観て涙する。海外公演のとき、プレッシャーと同時に楽しみなことがあります。それは、海外の劇場でお芝居を観られることです。ルクセンブルクでは、山の手事情社の『テンペスト』の上演だけで他の芝居は見...

テンペスト(2018年) 中川 佐織 2018/04/05

伝承

『テンペスト』の初演は3年前の2015年。あの時演じたお気に入りの役は、今回は頑張り屋の後輩が演じます。時おり、そんな後輩が稽古をしているのを横目でみて、自分はどうやって演じていたんだろう? と思い返してみても、案外覚えて...

ぺとりこおる 中川 佐織 2018/02/05

忘れていたこと

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。どんな作品になるのか、ご期待下さい。 ********** 衝撃の残る映画って観たことありますか?そういう...