稽古場日誌
デカメロン・デッラ・コロナ 河合 達也鹿沼 玲奈 2023/02/02
~演出助手の河合達也と鹿沼玲奈による『デカメロン・デッラ・コロナ』俳優紹介!~
羊の皮を被った狼、の様な人といえば、それは名越未央さんの事のように思います。
僕の第一印象で言えば、後輩には優しく先輩には頼られるとても優しく柔軟な人。しかし創作中の会話を聞いていると、名越さんの中でこれだけは譲れない、というこだわりが潜んでいて、演出家の要求に応える影に、密かなたくらみを表現にちりばめているように感じます。
そのたくらみの奥に見え隠れするのは名越さんの抱える憤怒なのか切望なのか、何か簡単に触れてはいけない激情が牙をむいてこちらを睨んでるような恐怖を抱きます。
表面で見えてくる羊の様な側面と、裏側に隠された狼と、果たしてどちらが本性なのでしょうか。
河合達也
渡辺可奈子さんの物怖じしない姿勢には、いつも勇気をもらっている。
たとえば人に意見を言うとき、どう言えば一番伝わるのだろう、とか、どう言えば丸く収まるのだろう、とか、そして欲を言えば、どう言えば自分の印象を損なわないようにできるのだろう、とか、私はいろいろ考えてしまう。
もちろん彼女にも多少なりとも似たような事はあるのだろうけれど、彼女はそんな外聞よりも『いまの気持ち』を大切にしているように感じる。
その心から発せられる言葉は、真っすぐで、相手にきちんと届くのだ。
そう、人に届くと、信じているように見えるのだ。
人を信じて、人に素直になること。集団創作において非常に大切なことで、それが彼女の魅力だ。
「ああ、彼女のように言えばよかったんだなあ」と気付かされることがよくある。
鹿沼玲奈
名越未央と渡辺可奈子の活躍を是非劇場で目撃してください!
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劇団 山の手事情社 公演『デカメロン・デッラ・コロナ』
日程=2023年3月24日(金)~26日(日)
会場=池上会館 集会室
公演情報は こちら
チケット発売 2月1日(水)10:00~