おひさしぶりね

お久しぶりです。大久保美智子です。

初めまして、の方もたくさんいらっしゃると思います。2019年の途中まで山の手事情社の俳優部におりました。年次で言うと倉品淳子さんの下なので、だいぶ先輩の部類になります。若手劇団員の皆さんたちなんか娘や息子の年齢です。どう接したらよいのか分からず、とりあえず丁寧にご挨拶しています。

約４年ぶりに山の手事情社での稽古。
その４年で世界はガラリと変わりました。山の手事情社も少しは変化があっただろう、と期待して臨みましたが、全く以前のままでした（笑）。　
驚愕レベルで昭和です。

あ、俳優部だった鹿沼玲奈が演出助手になっていました。
あと、数名の劇団員が辞め、数名の劇団員が入団していました。

私が変わったんだなあ……とぼんやり感じます。
ま、私が気づかない小さなパワーバランスは、きっと変化しているのでしょう。

今回は「客演」という立場を利用して、言いたいことを全部言ってやろう、と目論んでいます。
言いたいこと、山ほどあります（笑）。　
在団中は自分の立場とか、自分のちっさなプライドとか、相手の立ち位置とかを常に視野に入れて行動していたように思います。集団を維持していくには、必要なことかも知れません。でも演劇においては邪魔な意識です。辞めなければ自由になれなかったのは、私の弱さですが、それもまた一興。

「維持」を考えなくてよい人間がひとり居ると、きっと芸術度が上がるのではないかなぁ〜と、今回の自分に少し期待しています。

大久保美智子

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