今度は舞台版

来月、「馬込文士村空想演劇祭2023」がおこなわれます。
昨年度は映像『千代と青児』、今年度は舞台版『千代と青児』に出演します。
映像を舞台化するにあたり、同じ事をステージ上でしても仕方ない。舞台ではどう表現しようかと、俳優＆スタッフで話し合っています。

『千代と青児』は小説家・宇野千代の自伝をもとにした作品です。
宇野千代は小説だけでなく着物デザイナーや実業家の顔を持ちます。景気が悪くなっても落ち込まない、自分の欲求に素直に行動する「自由な人」という印象があります。そして多くの著名人との恋愛遍歴がありました。

私は、宇野千代と一時パートナーだった作家尾﨑士郎を演じます。
二人は出版社で偶然出会い、宇野千代の一目惚れによりその日から同棲しました。行動力すごいですね、宇野千代。尾﨑を演じるにあたってヒントになるのが宇野千代による尾﨑評。

「尾﨑は人に非常に好かれる人で、尾﨑自身もまた好かれたがる人だった。それが彼の人生を駄目にした。」

なんでしょう、この矛盾。好かれる魅力があるのに、そのために不幸になってしまったって事でしょうか。なんて残酷なんでしょう。まぁでも人生思った通りにいかない事がむしろ多いだろうし、そういう抗っている人こそ舞台上で映えるとも言えます。

作品では、尾﨑が宇野千代から結婚の知らせを受け、再会するシーンがあります。そこでの会話が「尾﨑っぽい」のです。

どんなシーンなのか？

是非、大田文化の森ホールまで確かめに来て下さい！

川村岳

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馬込文士村空想演劇祭2023　作品上映＆演劇公演＋［同時収録］生ライブ
日時＝2023年12月９日(土)・10日(日)
会場＝大田文化の森ホール

詳細はこちらをご覧ください。