稽古場日誌
先日、母校の大学同窓会発足30周年記念に、卒業生の進路紹介ということで寄稿をする機会をいただきました。
そのご縁もあり、寄稿依頼をいただいた委員会の方からお誘いを受け、同窓会創立30周年記念会に参加しました。
いつもなかなかスケジュールが空かず、このような会には全くと言っていいほど参加ができたことがなく(すみません!)どのような感じだろうかと恐る恐る会場に足を踏み入れました。
実際参加してみると、中高生時代からお世話になった先生や様々な代の先輩・後輩など、たくさんの方にお会いできて思わぬ嬉しいひと時となりました。
それにしてもお話してみると、お一人お一人の人生がなんと多様なことか。
今回、私と同時期に寄稿した卒業生たちの文章を読んでみても、想像を超えてくる方が多く、改めてみなさん色んなことをやっているなあ、と驚くばかり。
中国武術や古武術九流派を体得し、指導されている方。
心理・死生学の勉強からカウンセラーとなり、更にキリスト教から仏教、神道、修験道まで研究実践されている方。
趣味が体づくりと、マラソンに筋トレにといそしみ、ヨガの資格も取られた方。
「こんな体になりたいんです~」と見せてくださったムキムキの写真にびっくり。
「ええと、キリスト教の女子大なのですが、こちら」(と、偏見かもしれないが、ツッコミたい)
どうも昔から、マニア(オタク色強め)な人が多いなあ、と思っていましたが、お会いしてお話してみると、納得です。自分の道を究めていらっしゃいます。面白いですね。
「私、普通だわ~(?!)」と胸をなでおろ……いえ、「もっと私も究めないと」と反省致しました!
さてさて、
壇上でご挨拶をする機会もいただき、「馬込文士村 空想演劇祭2023」のご紹介を致しました。
過去(2019年)の演劇祭で大先輩の村岡花子さん翻訳の作品を上演したことや、お孫さんの村岡美枝さん、同じく先輩の村岡恵理さんと、主宰・安田雅弘とで行ったトークイベント(2021年)についてもお伝えでき、活動に興味を持っていただけて嬉しく思いました。
知らないところでいつの間にか誰かとつながり、関係し合っているのですね。今日の再会でまた新たな関係が生まれるかもしれません。様々なご縁の中で生きているなあと実感した次第です。
少子化で、女子大の未来はなかなか厳しい様子ですが、大学同窓会は35周年に向けて何ができるか、対策を立てていました。
演劇界もしかりですね。少子化、人口減少の波はもちろん演劇界にも及んでいます。興味を持って観ていただける方も含め、演劇に関わっていく方を増やしていく必要があります。
劇団 山の手事情社ももうすぐ40周年を迎えます。
今までのご縁に感謝しつつ、劇団としてももちろんですが、まずは日々自分ができることをコツコツと行っていきたいと思います。
長谷川尚美
**********
馬込文士村 空想演劇祭2023 作品上映&演劇公演+[同時収録]生ライブ
日時=2023年12月9日(土)・10日(日)
会場=大田文化の森 ホール
詳細は こちら をご覧ください。