稽古場日誌

テンペスト 佐々木 啓 2014/11/23

夢をみる夢追い人

山の手事情社俳優部の佐々木 啓です。
啓と書いてヒロムと読みます。
入団1年目のピカピカの1年生です。

そんな私、最近気になっていることがあります。それは夢についてです。
夢といっても目標の夢ではありません。寝ている時に見る夢です。

夢にも色々あります。哀しい夢、残酷な夢、楽しい夢、不思議な夢、いやらしい夢、不条理劇の様な夢もありますし、ストーリーがしっかりしている夢もあります。

私が見た夢の中には、
田舎の温泉旅館で筋肉ムキムキのおっさんに殺されかけて、
電車に乗って逃げようとしたら今度は貞子みたいな幽霊に呪い殺されそうになり、
やっとのことで家に帰りついたら何故だか私が殺人犯として指名手配されていて最終的にそのことに絶望してナイフを胸に刺して死ぬ。
というものもありました。

結局死ぬのかよ、とツッコミを入れたくなる様な内容ですが夢の中の私は真剣です。

何故なら本当に殺されると思っているから。
そう考えるとなんだか夢ってテキストみたいだなぁ、とか夢の中の自分って役者みたいだなぁ、と思ってしまいます。

勿論「みたい」なだけで正確には夢はテキストではないし、夢の中の自分は役者でもありません。
ただ、夢は寝ている時に脳が勝手にイメージしているものだしその中に強制的に自分が放り込まれているわけだから、
夢を見ることが実は演劇的なことなんじゃないかと私は思ったりもします。
だからと言って夢を見ることが演劇の稽古には・・・・・・残念ながらならないと思う。

残念でならない。いつか「夢を見ることが演劇の稽古になる、だからまず寝ましょう」と、言ってくれる人が演劇界に現れることを期待します。
まぁ、無理だろうけど。あり得ないだろうけど。
ただ、私はせっかく夢に興味が出て来たのだから演劇的かは抜きにしてこれからも夢について色々と調べていきたいと思います。
いつか、日本にシエスタの制度が導入されることを願って。

あ、そうそう言うの忘れてましたが私は寝るのが大好きなんです。

佐々木 啓

稽古場日誌一覧へ