稽古場日誌

テンペスト 河合 達也 2014/12/30

人間は定期的に爆発する生き物だ

感情的に。

赤ちゃんの頃は何度も泣きじゃくったはず。理由も分からず。
嫌だ嫌だを繰り返して親に受け入れてもらえずに怒鳴り散らして。

感情が体内で「うわー!」と暴れ回る感覚。脳内も、心臓も。

そんな爆発が小さい頃はあったはずだと思う。
それが大人になると途端に出来なくなる。
出来る場所が制限されていくから。自分自身を制限していくから。

ということは感情的爆発は大人にとって必要の無いものなのか?

僕は必要だと思う。というか必要の有る無しに関係なく身体的に誰もが求めていると思う。
泣きじゃくった後の解放感は誰もが感じた事があるはず。怒鳴り散らした後もそうだし、笑い倒した後だってそう。
行為的に許されるモノではないが、陵辱や暴力だってそうだと思う。感情の爆発が許される場所。そしてそれがある種受け入れられる場所。

何が言いたいかというと、感情の整理がつかない瞬間は誰にでもありそれでおかしな行動に走る事は誰にでもあるということ。
そしてそれを受け入れてもらえた瞬間「自分の居場所」というものを感じられるのでは無いか、ということ。
もちろん犯罪を許すつもりはありませんが。

でも自分の身内や仲間がおかしな行動をとったときに拒絶するのではなく、それが人間なんだなぁと受け入れる懐を僕は持ちたいと思うし、それで迷惑を被ったとしても一生懸命叱ってやりたいと思う。

人間は定期的に爆発する生き物だ。

河合達也

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