稽古場日誌

ダイバー研修生 研修生 2015/01/25

あれこれと自己紹介/小貫泰明

脂ぎってるけど、水臭い男、小貫泰明です。
へその緒を切ってはや半世紀が経ちました。ちょっとと言うかダイブおかしいけど研修生です。
つい先日、山の手事情社の公演『テンペスト』が終演しました。ご来場いただいたお客様、ありがとうございます。
シェイクスピアはもう既に筆を置いている年齢なのに。「おいらがビートすれば、テンペストを呼ぶぜ」石原裕次郎の嵐を呼ぶ男です。
そして、我々研修生の修了公演『ダイバー』の創作が間もなく本格化します。
山の手事情社のある池上にくるのもダイブだったのでダイブなれたダイバーかもしれません。
存在自体が不可思議なようでよくま わりの人から、なぜお前はここにいるのか? とか、
育毛剤はなにを使っているのか? など尋ねられます。
今回は前者の質問だけに答えたいと思います。
二つあります。
自己愛は全ての人が持っている、属する集団にもほとんどの人が、でも演劇というものへの愛はなかなか無いがここにはある、と。
もう一つは、聞く耳をもっていて「返事」をしてくれるという事。
稽古場のある池上には本門寺があり、あの溝口健二のお墓があります。
稽古もお墓参りもでき、なんと贅沢な所なんでしょう。
最後に「テンペスト」のプロスペロー役で有名なサー・ジョン・ギールグッドの言葉を。
「演じることは、屈辱でも喜びでもある。おのれを曝けだす恥ずかしさ- われを忘れる至福。」

小貫泰明

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